「体、心、魂のバランスが取れている状態」とは、どんな状態だろうか。
それは、
それぞれがあるべき状態にあり、そのうえで正しく相互に連携している状態
ではないかと思う。
まずはわかりやすいところから「体」と「心」の関係を例に見てみたい。
「体」
たとえば、
- 睡眠不足
- 運動不足
- 暴飲暴食
- 1日中同じ姿勢で座りっぱなし
- 自然ではないものの過剰な摂取
- 食品に含まれる添加物や、残留農薬などの化学物質
- 遺伝子組み換え、ゲノム編集をした食品
- 洗剤、シャンプー、制汗剤、化粧品などの化学物質
- 空中に漂う化学物質、黄砂、PM2.5、ハウスダスト、殺虫剤など
- 低周波、電磁波、電波、放射能、紫外線、騒音など
これらは体に負荷がかかる行動の一例だ。
どれかひとつでひどい病気の状態になるようなことはないかもしれないが、
現代人にとっては避けがたいものも多く、複数の行動が日常的になり、積み重なり、
不調、疲労感を感じている人も多いのではないだろうか。
それは体の「本来あるべき状態」からはズレているし、その状態が続けば心にも影響し、元気がなくなる、ということは想像に難くないだろう。
「心」
気分や感情を表現する場合に「ポジティブ」「ネガティブ」と表現をすることがある。
今の時代、ポジティブであることがよしとされる風潮があるように感じるが、
じつは過度なポジティブというのも、自然な状態ではない。
また、似非ポジティブというのもまた、非常に不健康である。
何事も中庸が大事で、
常に冷静で心が安定している。感情の乱れや精神的に不安定なことがない
というのが心の落ち着いた状態だ。
日々ストレスを感じていたり、相手のせいにしたり、怒り、悲しみ、恐れ、過度な喜びといった感情に振り回されている場合は、心穏やかではなく。
中国に由来する自然哲学の概念で、「五行説」というものがある。
これは、万物は5つの元素「木」「火」「土」「金」「水」からなり、それぞれが互いに関係しあい、循環するという考え方で、自然界のあらゆる現象や物事の変化を説明するために用いられ、人間の体や性質にも対応するとされている。
そして重要なことは、心と体は相互に影響しあっていて、どちらかの状態がよくなければ、もう一方にも影響する、ということである。
日々ストレスにまみれ、心が荒んだ状態で、体だけは元気! ピンピンです! という人もいるかもしれないが、お腹が痛くなったり、胃がキリキリしたり、頭痛がしたり、体が重く感じたり、さまざまな形で体も不調になることを体感している人も多いだろう。
ここまで心と体の例で説明してきたが、じつは魂にも同じことが言えるのである。
魂が健康でなければ心、体に不調が現れる
自分の生きる世界、目の前の相手をどう捉えるか
五行 五志 五臓
あるいは、もっとシンプルに考えてみると、緊張したときにドキドキしたり、ストレス状態が続くとお腹の調子が悪くなったり、心の状態が体に症状として現れる経験は誰しもあるのではないだろうか。